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「夢見て悪い?」 「ええんじゃないか?」
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「いーち にーい さーん しーい・・・・」

小さな少年が数を数える

「なーな はーち きゅーう じゅっ」

しずまりかえった公園

「もーいいかい?」

「もーいいよ」

誰もが体験したことであるだろう。
『かくれんぼ』
鬼が隠れた人を探す。
子供のころはよく私も体験したものだ。

子供の頃。
そう。子供の頃に。

何年ぶりだろうか?
仕事の帰りに公園によると
子供たちが「かくれんぼしよ?」といってきた。
かくれんぼなんて何年ぶりだろう。
そう思いながらも木陰に隠れる。

「みーつけたっ」

夕暮れの公園
夕焼け色に染まる公園
ああ、そうだ。この感じ。
仕事で切羽詰って全然この感じを思い出すことはなかった。
「そんな暇がない」と否定していたのかもしれない。

「見つかっちゃった」
ふふ、と笑いながら子供の手をとる。
小さくて、幼い手。
自分もこんな時期があった。

「さえちゃん」

子供が私を呼ぶ
子供の顔を見て思った。
あれ?
さっきまで、下にあった顔が今は同じ高さにある。
あたりをみまわすと、風景も大きくなっている。
「え?」
「どうしたの?」
子供の顔をまじまじとみる
子供も私の顔を不思議そうにみる
・・・この顔、どこかでみたことあるのに。
どうして思い出せないのだろう?

そういえばこの子はなぜ私の名前をしっているのだろう。

「ねえ・・・・あっ」
私はとなりをむいて子供をみようとした
しかしそこにこどもはいなかった。
風景も元に戻っている
少年の代わりには旦那がいた。
「どうしたんだ?」
スーツに身をつつんだ旦那
いつもと変わらない顔。
「こどもたちは?」
「子供?子供なんていないよ?」
旦那は不思議そうな顔をしている。
私は辺りを見回した。
「ほんとだ。」
風が吹いて
風が頬をなでる

「さあ、帰ろう。さな」

笑った顔は
さっきみた少年の顔によく似ていた。

「うん」

夕焼けの公園
私は子供の頃を思い出していたのかも知れない。



私は旦那と手をつないだ。



きっとあの頃は
仲の良かった少年が未来の旦那になることなんて想像もつかなかったんだろうな。
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神夜 美月
性別:
女性
趣味:
ネット/カラオケ/絵描き/買い物
自己紹介:
神夜美月(かんやみつき)
生態地区⇒福岡のはしっこ(藁

血⇒B型

好⇒Gackt/L'Arc~en~Ciel/hyde/T.M.Revolution/九条キヨ先生の漫画

嫌⇒ギャル文字

とにかくヒマジンです。
CURURUからこちらに移したため、まだ使い方がよくわかりませぬ!
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