忍者ブログ
「夢見て悪い?」 「ええんじゃないか?」
[6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11]  [12]  [13]  [14]  [15]  [16
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


『ん。』
竜崎…もとい、Lは何かに気付いたように声をこぼす。
椅子の上に体育座りをした身体は、幼い子供のようにも見える。
『どうした?竜崎』
どうせくだらないことだろう、とでもいいたげな顔をした夜神月は静かに竜崎を見るためにデスクの前の椅子からふりかえる。
『月くん』
『?』
『カツラ、ズレてますよ』
『…竜崎、ふざけないでくれ。キラ事件で切羽詰まってる時に。』
月は内心ビビり気味だった。
『そんなわけがない。朝何度もチェックしたのだから』と言いたかったが言うわけにはいかない。
『…月くん、どうしました?頭が心配になってきましたか?大丈夫ですよ。いざとなった時はワタリがどうにかしてくれます。』
『…竜崎。』
『ん。あ、はい。すみません。私も何か進展があればちゃんといいますよ。私も手掛かりがなくて少しイライラしているんです。』
『御互い様だな』
『そうですね、』
自分達の仕事からすると、『手掛かりがないですね』『そうですね、』とほのぼの会話を続ける事は、悪いことだ。
しかし本当に手掛かりがない。
『月くん』
『ん?』
『お茶にしませんか?』
『ああ。』
竜崎は四六時中お茶中だが、数少ない友人に向けて笑った。
いくらキラの正体である月でもそれを断る事はしなかった。
『(殺す前にお茶ぐらいしてもいいだろう。)』



『ん。』
『どうかしましたか?』
『見ろ竜崎。』
そういって月が指差した窓の外を竜崎はみた。
『すごいですね。』
そこに広がっていたのは、色とりどりの風船だった。
椅子の上に立てた足を竜崎はのばし、立ち上がった。
『教会からですね』
そこには結婚式をあげる新郎新婦がいた。
『私は、結婚式をあげるまでにキラに殺されてるかも知れませんね』
『(そうだな。L。この勝負は僕が勝つんだから。新世界の神になるんだから。)』

嘲笑しそうな自分を抑え、月は竜崎の後ろ姿をみていた。






カチャカチャとおもちゃを動かしながら、側にいる者にNは言った。
『いいですか。皆さん。2代目Lを必ず捕まえます。初代Lのためにも。』
PR

カレンダー 
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア 
最新コメント 
[02/04 物書きネット]
最新記事 
(12/17)
(10/24)
(10/23)
(10/14)
(10/06)
最新トラックバック 
バーコード 
ブログ内検索 
最古記事 
(09/18)
(09/18)
(09/18)
(09/18)
(09/18)
プロフィール 
HN:
神夜 美月
性別:
女性
趣味:
ネット/カラオケ/絵描き/買い物
自己紹介:
神夜美月(かんやみつき)
生態地区⇒福岡のはしっこ(藁

血⇒B型

好⇒Gackt/L'Arc~en~Ciel/hyde/T.M.Revolution/九条キヨ先生の漫画

嫌⇒ギャル文字

とにかくヒマジンです。
CURURUからこちらに移したため、まだ使い方がよくわかりませぬ!
カウンター 
アクセス解析 


忍者ブログ [PR]